見習いビルダーとして色々学んでいたマスク。
寝ている時に魔物にさらわれてしまった。
しかし、魔物は優しくマスクに接してくるので
警戒心も無く、魔物のために物づくりをはじめた。
しかし、船は嵐に巻き込まれ難破してしまった。
マスクは運良く無人島へと流れ着いた。
その無人島で出会った青年シドーと
一緒に囚われていた人間の生き残りルルと
3人での共同生活が始まった。
目次
第2話「出発」
ルル「早速なんだけどこんなボロ屋じゃ
雨風はしのげないわ!」
ルルはビルダーであるマスクに3つのお願いをした。
ルルのお願い
- 廃屋を人が住める環境に整える。
- 焚き火を設置し、灯と暖と調理環境を整える。
- 寝床を作り、快適に眠りにつけるようにする。
ルル「見習いビルダーでもこれくらいは
できるでしょ!はやくやってよね!」
マスクはルルに言われた
通りに行動を開始した。
シドーはルルといるよりも
マスクといたほうが面白いと思い
マスクに付いてきた。
マスク「まずは周辺に落ちている
木材で壁を修復しよう。」
マスクは廃屋周辺に落ちている木材を
利用して壁を補修した。
その様子をシドーはじっと見ていた。
シドー「なんであの女の
言うことを聞くんだ?」
マスク「困ってる人は
見過ごせないからかな。」
シドー「ふ~ん、そうなのか。」
次に焚き火と食べ物の調達です。
シドー「向こうの海岸に貝が落ちてたぜ!」
シドーが言うとシドーは
海外の方へと走っていった。
マスクはシドーについていき、
海岸に生息しているモモガイを捕獲した。
そしてマスクは拠点に戻り、
作業台で焚き火を制作した。
シドー「なぁマスク、モノヅクリってなんだ?」
マスク「物作りっていうのは、ある物と
ある物を組み合わせて別の物を作ることを
言うんだよ。」
シドー「ふ~ん、そうなのか。」
シドーは初めて見る物作りに
興味が出てきていた。
制作した焚き火を部屋の中に設置し、
採取してきたモモガイを焼こうとしていた。
マスク「そうだよ、この場合はモモガイと
焚き火を組み合わせて焼きモモガイを作った
ってことになるね。」
早速焼きモモガイをお腹を
空かせたルルに食べさせた。
マスクは心の中で思った。
そんな言い方しなくてもいいのに…
魔物の方が優しかったな…
食事を終え、最後のお願いである
寝床の制作に入った。
マスクはモモガイを採取した帰りに
ベッドの素材となる草も調達していた。
マスクは素材を使い3人分の
ベッドを制作した。
マスク「これでなんとか生活ができますね。」
ルル「私の寝込みを襲うんじゃないわよ!」
シドー「そんなこと誰がするか!」
こうして3人は無人島での快適な
生活が始まったのである。
マスクはビルダーとして仲間が必要なものを作り、
シドーは食材や魔物を倒し拠点の防衛を担当し、
ルルは3人の食事や部屋の掃除など快適な
居住空間を作ることを行っていった。
そんなある日、マスクは
シドーに武器を作った。
マスク「シドー、魔物と戦うにも
素手だと大変でしょ、これを使ってよ。」
マスクはシドーに棍棒を作った。
そんなある日、事件が起こった。
ルルが大事にとっておいた焼きモモガイが
無くなったのである。
ルル「どっちが私の焼きモモガイ盗ったのよ!
正直に言いなさい!」
マスク「盗るぐらいなら自分で作りますよ(-_-;)」
シドー「人が食ったのなんか食べるか!」
ルル「じゃあ誰なのよ!!」
そんな言い争いをしていると
なにか不思議なモノが喋りかけてきた。
白い物体が喋りかけてきたら
急に拠点付近に道が現れた!
ルル「あいつが私の焼きモモガイを
盗ったんだわ!追うわよ二人とも!」
白い物体を追いかけていくと
不思議な祭壇へたどり着いた。
マスク「なんなんだこの場所は…」
シドー「へぇ、何もない場所かと思ったら、
中々良い建物が建ってるじゃねぇか。」
ルル「そんなことより私の焼きモモガイ!」
3人がたどり着いた神殿に白い物体がいた。
白い物体の名は【しろじい】
長い間ビルダーを待っていた存在で、
マスクが訪れたことにより姿を現した。
そしてしろじいはビルダーである
マスクに神殿の修復を依頼する。
マスクは神殿の周りに設計図を
書き神殿を修復していった。
しろじい「流石はビルダーじゃな。
そんな緩みきった顔でもやる時は
やるわい。修復してくれたお礼じゃ、
コレをやろう。」
しろじいはマスクにビルダー道具の
おおきづちのハンマーを渡した。
マスク「これがあれば硬い石だって壊せます!
ありがとうございます!」
しろじい「ふおっふおっふおっ!
大事に使うが良いぞ。
後、この島もお主らの自由じゃ
好きに開拓するが良い。
長年この島も守ってきておったが、
新しいビルダーが訪れたのじゃ、
この島をお主に託したい。
このじじいの望み叶えてくれうかのぉ?」
マスク「わかりました。この島を
発展させていきます!」
シドー「でもマスク、この島を発展させるって
何もないのにどうやるんだ?」
マスク「何処か近くの島にでも行ければ
何か良いものがあると思うんだけど……」
ルル「まずは殺風景だから
自然豊かな島が良いな。」
そこでしろじいが提案した。
シドー「船もないのにどうやって
探しに行くんだ?」
しろじい「それは…ホレ、ビルダーが
船を作ってだなぁ…」
マスク「船なんて作れないですよ!」
シドー「言い出したのはじじいだろ?
何とかしろよ~。」
しろじい「あそこを見るのじゃ!船じゃ!」
しろじいの指差す方向に船が来ていた。
マスク達は船に向かった。
話を聞くとどうやらこの人は遭難したらしい。
自分の国に帰ろうとしても、この海域から
出れなくて途方にくれていたのだ。
しろじいは船長に道案内をお願いした。
しろじい「すまぬが船長この者たちを
周辺の島へと連れてやってくれまいか。
行き方はわしが教えるので問題はない。」
船長「わかりました。あっしは
もう帰れないと諦めていたでヤス。
そんな時にこの島に辿り着き、
何やら面白そうな話を聞けたでヤス!
アッシも街作りの手伝いを
させて欲しいでヤス!」
マスク達は船長を喜んで迎え入れた。
しろじい「早速じゃが船長。
最寄りの島のモンゾーラまで彼らを頼む。」
船長「わかりました。それじゃあ
皆さん行くでヤスよ!」
マスク達は船に乗り込んだが、
ルルは船に乗らなかった。
シドー「どうしたんだルル?
乗らないのか?」
ルル「その…私魔物にさらわれてから
船が苦手になっちゃったの。
だからこの島であなた達が戻るのを
待ってるわ。」
シドー「お前1人で大丈夫か?」
しろじい「ワシも一緒だから
安心するがよいぞ。」
ルルは島に残ることになり、
マスクとシドーは新たなる
素材と仲間を求め、モンゾーラの
島へと向かった。
つづく
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