モンゾーラから一緒に来た仲間と共にしろじいに挨拶し、
緑を作るのに適した土地を教えてもらったら、
そこは枯れ果てた土地だった。
その土地には緑の石版があり石版には
何も描かれていなかった。
その時、しろじいが現れマスクの頭に
思い描いたものが石版に刻まれる
ことを教えて貰ったら。
マスクは緑豊かな大地を頭に思い浮かべ、
今開拓が始まろうとしてる。
目次
第21話「自然派ビルダー」
まずはじめに川を作ることにし、
川を流す場所を探していた。
するとルルからいい場所があると良い
ルルの言われた場所へと移動した。
ルルから提案された場所へと行くと、
とても眺めが良く、昔川が流れていた
であろう跡も見つかり、ここから水を
流せばうまく川になるとルルに伝えた。
ルルはずっとしろじいと一緒にいたため
島の事に詳しくなっていた。
ルルとマスクが川を作る話を
しているとモンゾーラから来た
チャコ達は驚きを隠せなかった。
チャコ「私達は大樹は皆で作ったけど、
川を作るなんて大規模な発想は無かったです。」
ジバコ「マスクってどんだけすごいの!?
ちょっとヤバくない?」
しかし、ルルには不安があった。
場所は良くても水をどうやって運ぶかが
思いつかなかったのだ。
だがマスクはルルに渇きのツボの
話をして、水を運ぶ問題はすぐに
解決した。
マスクは渇きのツボを使い、水を一気に
流し込み滝をも作り上げた。
ルルは渇きのツボに驚いたが、
コレさえあればどんな所にも
水を流せると考え、自然の作りに
没頭していくのであった。
マスクはルルの指示に
従い、川の跡を埋めるかのように
水を流していった。
するとどんどん川は広がり、
大河となっていった。
チャコ「マスクさんすごいです!
こんな大きな川できるなんて
ずっと泥水ばかり見ていたので
綺麗な水を見ていると心が
安らぎます。」
チャコの言葉にモンゾーラから
来た者達は頷いていた。
そんなモンゾーラから来た
チャコ達は置いておいて
どんどん進んでいくルルに
ポンペは唖然としていた。
ポンペの恋の始まりである。
しかし、この恋が実るかどうかは
また別のお話なのでここで
終わりにしよう。
ポンペ「そんな……
ひどいっす…」
断崖絶壁を駆け下りるルルに
必死についていくチャコ達だが、
マスクとシドーはモンゾーラでも
断崖絶壁を登ったり降りたりしていたので
問題なくついて行っていた。
シドー「ルルのやつずっと島に
いたのに随分と身軽に動くな。
もしかしたら俺達より
動けるんじゃないか?」
シドーはルルに動きに関心していた。
マスクもシドーの言っていた事に
納得しながらルルについて行っていた。
シドーはルルについて行っていたが、
物作りが出来るわけではないので暇だった。
シドー「俺は物作りが出来ないから
その辺をブラブラしているぜ。
マスク、ピンチになったら来てやる。
安心して川と草原と森を作れよな。」
シドーの一言にジバコが口を開く。
ジバコ「そうだった!川だけじゃなく草原や
森も作らなきゃね!モンゾーラの緑再び!
って感じ!」
リズ「緑といえばみみずんよね。
あたしとみみずんとジバコ姉ちゃんで
草原と森作りを担当するわ!」
ルル「うふふ、任せたわよリズ。
それじゃルルとチャコとポンペと
おヒゲは川作りを担当するわね!」
こうして各担当が決まり
各々で行動を開始した。
川作り担当のルル・チャコ・
ポンペ・ドルトンは
思い思いに川になりそうな
場所を探しに、草原と森を
担当するリズ・みみずん・
ジバコは草原にするのに
適した土地を探しに行った。
マスクは川から手伝うことにして、
草原にする場所が決まったら手伝いに
行くことになった。
川も草原も森もマスクの力が無いと
作ることが出来ないため、マスクは
全て担当することになった。
そしてシドーは仲間の安全を守るため
魔物が来たら倒す防衛担当になっていた。
川チームと草原・森チームを守るため
行ったり来たりして安全を確保した。
ルルは島で1人で過ごしていたため
ルル王国の景色を思い描いていた。
そのルルの発言にシドーが物申した。
シドー「おい待てよルル。
モンゾーラに行く前に言っただろ?
作るのはシドー帝国だ!」
ルル「シドーはマスクに頼んで
シドー公園でも作ってもらいなさい!」
ここでドルトンがある提案をした。
こんな時に口を挟まなければ良いのにと
マスクは心配そうにドルトンを見ていた。
ドルトン「二人共ケンカするでない。
どうだ?ここは間を取って我輩を
王とするドルトン王国を作るのは?」
シドー「うるさいヒゲ!!
お前は黙ってやがれ!」
ルル「うるさいヒゲ!
あなたは黙ってて!!」
シドーとルルは同時に
ドルトンを叱責した。
ドルトンは2人に言われ
うつむいて黙り込んでしまった。
その姿は二回りほど小さくなっている
ように見えた。
ポンペがそっとドルトンを慰めていた。
モンゾーラから一緒に行動していた
だけあってポンペはドルトンを
フォローするのは早かった。
ある程度川も順調に広がっていったので
マスクはみみずん達が担当している
草原や森作りを手伝いに行った。
マスクがみみずんの所へ訪れると、
ジバコもリズも近づいてきた。
ジバコとリズはマスクが川作りをしている間に
草原作りの手助けになるようにと草原団子を
ビルドしていた。
早速草原団子を使い、皆で話し合って
草原にする場所を決めていく。
リズ「やっぱり川の近くが草原だと
水もあって草も育ちやすいかな?」
みみずん「土は問題ないけど岩場は
草原に出来ないから注意して。」
ジバコ「アタシは少し高い場所を
そうげんんいしたら素敵だと思うね。」
マスクはジバコの提案に頷き
少し高い丘になっている場所で
かつ、川の近くに草原団子を
置くことになった。
草原も作り川も広がり、
少しではあるが自然
豊かな土地が出来上がってきた。
ここで問題が発生した。
川と草原は作ったが食料が
まだ手に入っていなかったのだ。
幸いモンゾーラである程度作物を
持ち込んでいたため、飢えることは
無かったがこのままでコンブかモモガイしか
食べられなくなってしまう。
そこで川作り担当していた
チャコから提案が出た。
チャコ「私はモンゾーラで大農園を
作るため畑の事をずっと研究していました。
この知識をここで使いので、是非私を
食料担当にしてください!
皆さんの胃袋を支えたいんです!」
ドルトン「チャコなら間違いなく
いい仕事をするぞ!なんて言ったって
チャコはマギール殿の一番弟子
じゃからな!ワッハッハッハ!」
シドー「ヒゲのくせにたまには
良いこと言うじゃないか!チャコに
任せておけば立派な畑を作ってくれるぜ!」
シドーの言葉に皆が頷き、
チャコに食料関係を任せる事になった。
食料の話をしているとポンペから
相談があった。
ポンペ「マスクさん!俺もう野菜ばかり
食べるのもう飽きたっすよなんか他の
食べ物無いっすか?」
シドー「ここにはコンブもモモガイも
あるぞ?それじゃ駄目なのか?」
ポンペ「それも食べ飽きたんすよ!」
シドー「お前贅沢だな。」
ポンペは少し黙ったが、
話を続けた。
ポンペ「マスクさん一生のお願いっす!
何か他の食材を探してきてくださいっす!」
マスクは少し考えたが、
他の食材があれば料理の
レパートリーも増え、飽きが
こない食事を取れるにも一理あると
思い、ポンペのお願いを聞くことにした。
シドー「この島とモンゾーラしか
行けないのにどうやって探すんだ?」
ポンペ「それならこの間、船長が
新しい島が見つかったって言ってたんで、
一度船着き場まで行って船長に話を
聞くと良いっすよ!」
ポンペに言われマスクとシドーは
船着き場へと移動した。
船着き場では船長が船の手入れを
しており、マスク達を見つけると
駆け寄ってきた。
新しい島はそざい島と言い、いろんな素材が
手に入る小さな島であった。
まだ行ったことがないため何が手に入るかは
わからなかったが、しろじいの話では
その島にはニワトリという動物がいるらしい。
シドー「早速船を出して、素材島に行こうぜ!」
こうしてマスクとシドーはニワトリを
求めて素材島へと向かっていった。
つづく
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