パソコンやスマートフォンなどインターネットがいつでもどこでも出来るようになったからこそ気をつけたいのはウィルスです。ウィルス対策ソフトを使っている人も多いと思いますが、今回は音でPCを破壊するブルーノート攻撃についてセキュリティ企業のESETからの発表があったので調べてみました。
目次
ブルーノート攻撃とは?
ブルーノート攻撃とは、音を振動させてハーディスクドライブ(HDD)の磁気ヘッドとプラッター基盤に直接衝撃を与えて破壊するという攻撃です。
ソリッドステートドライブ(SSD)のPCでは振動の影響を受けないため、影響はありません。
しかし、SSDよりもHDDのほうが圧倒的に普及しているため、危険であることは変わりません。
どうやってHDDは壊れるのか?
一番気になるのは音の振動でなぜ壊れるか?
HDDはモータードライブで高速に回転させているため、
衝撃に弱く、損傷する仕組みを簡単に説明します。
- PCを起動させることによりHDDが高速回転する。
- 高速回転中に衝撃を与えることにより磁気ヘッドがプラッター基盤から離れる。
- 離れた磁気ヘッドに戻る力が加わり、反動でプラッター基盤に当たる。
- 磁気ヘッドがプラッター基盤に当たることにより、磁性体剥離が起きる。
- 磁性体剥離が起きたプラッター基盤に
磁気ヘッドが通過すると磁気ヘッドにもダメージが及び破損が進行する。 - 磁気ヘッドの破損により内部が汚れ、さらにお互いに破損していく。
- 最後は修復不可能な状態になる。
これがHDDが壊れる仕組みです。
ブルーノート攻撃を避ける方法
簡単にHDDが壊れる仕組みについて説明しましたが、ブルーノート攻撃にも弱点が在ります。それは音の大きさが100dB(デシベル)以上が必要ということです。補足として100dBの大きさは、電車が通るときのガード下の大きさと同じになります。この大きさを出すのは難しく、まだ現実的ではありません。
まとめ
ウィルス感染によるPCの破壊行動はいろいろありましたが、音による物理破壊は初めて知りました。これによる対策まだまだかもしれませんが自分はヘッドホンで音楽を聞いてるため、100dBの音をHDDに聞かせることはないと思います。
また、セキュリティソフトを導入して未知なる攻撃からの対策もしないといけない時代になったのでPCやスマホのセキュリティ強化をしてしっかり対策しましょう。