ゴルドンのおかげで坑道への道は切り開かれた。
ペロに古びた魔法の玉を託されてマスクと
シドーは坑道の中へと入って行った。
二人だけでは坑道の内部は分からなかったが、
マッシモの案内により迷うことなく進む事ができた。
坑道で銅を発見し、必要な数だけ
集めて地上に戻ることにした。
第27話「ヤツはカッパーマン」
マッシモを坑道に残し、地上に戻ったマスクと
シドー、その間にペロ達地上に残った者達で
ゴルドンを街の広場へと移動させていた。
マスクの手元にある鉱物を見たカルロは
早速マスクの元へと近づいてきた。
そう言ってカルロはマスクが
持っていた銅を手に取り本物か確認した。
カルロ「これはまさにオッカムル銅!
やはり坑道に少しは残っていたんだな。」
カルロがマスクが持ってきた銅を
確認していると、ペロが近づいてきた。
ペロ「アナタ達が坑道に行っている間に
ゴルドンから話を聞いておいたわ。
何でもゴルドンは鉱石があれば力を
取り戻せるみたい。
力を取り戻せばここを
ゴールドラッシュで
賑わってた頃の鉱石だらけの
山に戻せるそうよ。」
ペロの説明にカルロが反応した。
カルロ「まさかペロ……。
折角マスク達が手に入れてきた
銅をゴルドンにやっちまうのか?」
カルロは貴重な銅をゴルドンに渡す
くらいなら自分たちで使った方が
良いと考えていたのだ。
ペロ「どっちにしても今のままじゃ
あの子が可愛そうだわ。
マスク、ゴルドンに銅をあげましょう。」
ゴルドン「俺……ホントは金欲しい。
金あればゴールドマンになって、
コノ鉱山に、鉱石復活する。
でも……まず銅あれば俺、カッパーマンに
なれる。そうすれば力、少し、戻る。」
マスクはゴルドンが力を取り戻したいが
為に嘘をついているとは思えなかったので
ゴルドンに銅を渡した。
ゴルドン「オオ、アリガトウ。
じゃあその銅を俺に投げてくれ。」
マスクは頷くと、ゴルドンに言われた
通りに銅をゴルドンに投げた。
銅がゴルドンに当たると同時に
ゴルドンが光に包まれ、光が収まると
ゴルドンの頭の色が変わっていた。
なんとゴルドンの頭だけ銅の色になり、
頭だけカッパーマンになったのだ。
ミルズ「……って頭だけじゃねぇ~か!
頭だけ銅になってドウすんだよ!」
ゴルドン「俺、このままじゃ恥ずかしい。
完全なカッパーマンになるには銅が後、
1,000個必要…頼む…集めてくれ。」
ゴルドンはマスクに鉱石集めを頼んだ。
もし、力が戻れば自由に動けるように
なるだけではなく、ペロへの恩返しも
出来るからであった。
しかし、現状の坑道に銅が1,000個も
あるとは考えられなかった。
アーマン「銅を1,000個ですって!?
そっそんなのどうやったって……」
今まで坑道に入ることはせず、
閉山状態だったので大量の
鉱石が見つかるとは思って
いなかったのだ。
ペロ「いいえ……。ひょっとしたら
坑道にマッシモがどうにかしてくれるかも。」
しかし、ペロは必ず見つかると信じていた。
そんなやり取りをしていると坑道で銅の
採掘をしていたマッシモが戻ってきた。
マッシモは猛スピードでこちらに駆け寄ってきた。
一人で魔物が出るかもしれない薄暗い坑道で
採掘作業をしていたので極限状態だったからだ。
マッシモの手には3個の大量の銅が握られていた。
ミルズ「おいなんだよ!たったの3個じゃねぇか!
オメエどうせさぼってやがったんだろ!!」
マッシモ「バッバカ言うんじゃないぞ!
人でも足りないし力をためるバーもない。
どうしたってやる気がでないんだ!
しかたがないだろ!」
その二人のやり取りにシドーが反応した。
シドー「やる気だと?採掘は仕事なんだろ?
なめたことぬかすんじゃないぞ!」
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